先輩インタビュー NURSES

INTERVIEW
ICU
壬生 浩幸

進みたかった集中治療の道。
とても多くの学びとやりがいがあります。

自己紹介と看護師になったきっかけを教えてください。

看護師を目指し始めたのは高校3年の夏ですが、それまで医師やコメディカルなどの医療職にずっと興味がありました。医療ドラマで身近に感じることが多かったり、自分や家族が病院にお世話になる機会があったりと、目に触れる機会が多かったことがきっかけです。それまでは漠然と人の役に立ちたいという想いもありましたので、医療系の職業が一番わかりやすく、誰かに貢献できる仕事のイメージがありました。
高校3年生の夏に当院の看護師1日体験に参加し、看護師さんが患者さんと関わる姿を間近で見て、患者さんへの優しい気遣いや医師との連携など、テキパキと仕事をしている看護師さんに憧れを持ちました。

当院に入職を決めた理由はなんですか?

長野県の出身なので県内の病院に就職したいということは決めていました。幅広く経験を積めるという面では信州大学と迷っていたのですが、もともと救急や急性期に興味があったので、強みのある地元の当院を志望しました。

当院で実際に働いてみた感想は?

入職前にイメージしていた看護師像とのギャップは特にありませんでした。総合病院はたくさんの患者さんがいらっしゃるので、学生の実習のように一人の患者さんにじっくり関わることはあまりできない、という話を就職した先輩看護師から聞いていました。しかし、実際には集中治療室の場合は、一般病棟に移動するまでの2、3日間は一人の患者さんにじっくり時間をかけることができ、実習の時と同様に患者さんと密に関わることができています。

実際に働き出してから、学生の時には知らなかった病気や手術、全身状態の悪い患者さんを診る機会もあり、こんな疾患もあるんだな、こんな仕事も看護師さんがやってるんだな、という発見もありました。

ICUの紹介をお願いします。

ICUには現在14名前後の看護師が在籍しています。主に手術後の患者さんのケアを行いますが、重症患者さんの緊急入室や、病棟での急変患者さんの受け入れも行っています。
ICUの患者さんは脳から心臓、肺、消化器、形成外科、整形外科など外科系が多いですが、もともと糖尿病や高血圧などの内科系の病気を持った患者さんもいらっしゃるので、非常に幅広い症状・疾患のケアを行っている病棟です。

教育体制・方針についてはどうですか?

私が看護学生のときにちょうどコロナが出始めてしまい、4年生の実習が全てオンラインになってしまいました。実際に対面して患者さんと関わる機会がなくなってしまい、手技や看護のケアなど技術面でも未熟なところがありましたが、先輩方もそこは把握してくださっていて丁寧に指導をしていただけました。学生のときには経験できなかった、患者さんによって行うべき動作と行うべきでない動作など、ケアのポイントを教えていただいています。

分からないことや初めての体験も多く、自分から分からないので教えてください、と発信もしていくのですが、先輩の方から気にかけてくださるので、信頼して大きな心構えで経験を積むことができています。

どんなときにやりがいを感じますか?

受け持ちの患者さんが、より良い状態に回復されて集中治療室を出ていくときです。手術や緊急入室でICUに来られて状態が良くなかった患者さんが、治療を進めて回復されて、一般病棟に移られるという過程の中で、その患者さん関われることが一番のやりがいです。

中には1日しかICUにいらっしゃらなかったのに名前を覚えてくださる方もいらっしゃって、「壬生さんありがとう」と言っていただけると嬉しいな、と思います。

看護師として心掛けていることは?

患者さんに丁寧に説明をするということを大事にしています。
私たち看護師にとって病院は職場ですので日常生活の一部ですが、患者さんにとっては非日常の環境です。病気のことや治療の仕方、薬や処置など、私たちにとっては当たり前に必要性が理解できますが、患者さんの立場ではなかなか理解できないことも多いです。
また自分も声に出して患者さんに説明をすることによって、落ち着いて処置をしたり確認することが出来るので、噛み砕いてきちんと説明をすることを心がけています。

今後のキャリアプランや目標を教えてください。

私はもともと救急や急性期に興味があったので、集中治療室で経験を積んでいずれは認定看護師や特定行為の資格を取りたいと考えています。
人工呼吸器の管理をしたり、動脈に点滴を留置したりなど、本来ドクターしか出来ない処置も研修を受けることで看護師が対応できるようになります。自分の知識や専門的な技術を活かしながら、さらに深く患者さんのケアができるというところに魅力を感じています。

どのような人と一緒に働きたいですか?

今の自分の技量では分からない、出来ないということを伝えられる人です。
学生までは分からないことは自分で調べたり実習や課題で理解をすることが出来ますが、実際の現場では目の前の患者さんを優先して、臨機応変にスピード感を求められる対応が必要になります。
自信がない状態での看護は患者さんにとって害を与えてしまうことにも繋がります。出来ないことや自信がないことはまず聞いて、確かなものにしてから実施することが大事かなと思います。

反対に、優しすぎる性格の方は少し心配かもしれません。患者さんのご家族のことを考えて共感することも大事ですが、引きこまれ過ぎるのは良くないです。

手術の後に傷が痛いので動きたくない、とおっしゃる患者さんがいらっしゃいますが、合併症にならないようにする為にも少しずつ動いていただくことが大事です。心を鬼にしろとまでは言わないですが、患者さんのためにも、自分の気を強く持って接していくことも大事だと思います。

新卒の方へメッセージをお願いします。

臨床で勤務をしていると、学生時代にもっと勉強をしておけば良かったな、と思うことがあります。実習で学ぶ基礎があり、その上で現場での応用に対応出来るようになりますので、技術や知識の一つ一つをしっかりと積み重ねていって欲しいです。